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車椅子使用者からのお願い

うにのてんぷら<本日の写真>北海道でのおいしいものシリーズ。うにの天ぷらです。こちらは海苔と大葉で挟まれてました♪



えっと・・・
やっぱり明るい話題ではないんですけどね。

切迫流産になったり。
赤子をベビーカーで運んだり。
そんなことをしているとですね。

日本て国の「健常者じゃなければ歩く資格もない」って雰囲気を感じることもあるんですよね。

たとえばエレベーター。
お前、階段使えないわけ?
みたいな人が乗っていてベビーカーが入れないとかね。

いやそりゃもちろん、見た目で判断しちゃいけないとは思うんですよ。
実はすごく具合が悪いとかね。
でも大体の場合、
近くだから乗っちゃえー
とか
階段めんどくさいから乗っちゃえー
ってノリだと思うんですよね。

えぇだって、
妊娠前の私がそうでしたから
orz



そんなことをつらつら思っていたら。
知り合いから、「ちょっとこの文書を広めてくれないか」って頼まれました。

その文書を読んでいたら。
65歳近い両親に赤子の面倒を見てもらっている私には、およそ他人事ではなく。
思わず本ブログでご紹介してしまう次第です。

てことで、お時間のある方、どうかこちらご覧くださいませ↓


「車椅子使用者からのお願い」


私は、3年前の交通事故により頚椎を損傷し、腋の下から足のつま先までの、すべての運動能力と皮膚感覚、排泄能力を失った69歳の女性です。
現在の私は車椅子無しでは、家の中の移動もできません。
そんな重度身体障害者の私の楽しみは、外出です。
でも、一歩外に出ると、大変です。世の中には親切な方も多いと思うのですが、車椅子使用者について、もう少し知っていただければと思い、これを書いています。

 最近はバリアフリー化といわれ、車椅子を見かけられる機会も増えています。そんな時に気をつけて欲しいこと。

・ 車椅子は、横には動けないので、すぐ横をすれ違わないで欲しい。速度を緩めずにすれ違い、顔にショルダーバックをぶつけられたことがある。
(↑これ気づかなかったなぁ)

・ 歩道や駅のホームで、携帯電話をかけながら歩いたり、急に立ち止まらないで。ぶつかれば、金属製の車椅子の方が悪いと、怒鳴られる。車椅子も急には止まれない。

・ 歩道は、両端が低くなっている。(雨水の排水のため)邪魔になるとわかっていても、道の中央を移動しないと、身体が傾いて苦しい。また、道に凹凸があると、それを避けるために蛇行する。こんな車椅子の動きを、理解して、広い気持ちで認めて欲しい。
(↑傾いて苦しいって言うのも気づかなかったなぁ・・・)

・ 近くに車椅子が止まっていたり、動きが自然ではないと感じたら、すぐに声をかけて欲しい。黙って車椅子に触れられるのは、とてもこわいので、「お手伝いしましょうか」と声をかけて。暖かい周りの見守りは、何よりの安心で嬉しい。
(↑黙って触られると怖いって言うのも、気づかなかったなぁ・・・)


ここで、声をかけてくださったときに、いやな思いをされないように一言付け加えます。


・ 横断歩道を渡るときや、電車の乗り降りをするときに、障害者は過度に緊張しています。そのため、受け答えがぶっきらぼうになりますが、決して怒っているわけではありません。

・ 障害者の中には、差別されたと思い込んで僻みっぽく、攻撃的になっている人も居ます。障害者の側も、ただ甘えるのではなく、きちんと義務を果たし、社会の一員として生きてゆく努力をするべきです。


 この7月に、思い切って事故後初めて、オランダを旅行しました。
そこで、健常者(一般市民)と車椅子使用者とのかかわりの、日本との違いのあまりの隔たりに、大きなショックを受けたので、少し書いてみます。


・ 車椅子マークのあるトイレに行くと、いつも待たずに使える。日本では「どなたでもご使用になれます」と書いてあるためか、車椅子使用者ではない人が使っていてすぐ入れない。

・ エレベーターは、どこでも車椅子最優先。日本では、歩ける人がさっと横から乗り込んでしまい、乗れないことは度々。車椅子は、エレベーターしか移動手段が無いのに。
(↑ベビーカーも優先して欲しい・・・)

・ 駅の案内所で、列の後ろについたら、すぐ前の人が、どうぞと身振りで譲ってくれる。この繰り返しで、結局待たずにすぐ私の番になった。日本では、車椅子が低くて気が付かないのか、我がちに前に出て、私は大声で主張しないと何時までも番が来ない。

・ 横断歩道の段差につまずいて、一瞬動けなくなったら、間髪を入れずに左右から歩行者が駆け寄ってきて、すぐ救出してくれ、何事も無かったように離れていく。なんと自然なこと。日本では、自分でバックして、やり直すしかない。

・ 地下鉄や電車に乗るときも、降りるときも、近くの乗客が困らないかちゃんと見ていて手助けしてくれる。駅員さんに補助してもらう日本との違い。

・ 観光バスでは、運転手さんや一般の乗客が、全く立てない私を抱えあげてくれた。見ず知らずの人が、荷物を持ってくれたり、クッションを運んでくれたり。日本の観光バスは、すべてお断り。「運転手や添乗員はお手伝いできません。他のお客様のごめいわくになりますので」と、大手も中小の旅行社も同じ対応。
(↑・・・観光名所の我が鎌倉でもそうなのかなぁとかちょっと不安に思ったり・・・)

付き添い無しで、安心して一人で外出できる楽しさ。
車椅子天国を満喫した2週間でした。
この違いは、文化の違いでしょうか。教育の違いでしょうか。
昨年来日した車椅子使用者を上野の美術館や庭園に案内したとき、「自分の国では、車椅子を見て手助けするのは、健常者の義務だ。日本の技術や伝統は素晴らしいが、日本人は礼儀知らずだ。自己主張をしない日本の車椅子使用者の責任もある」といわれ、恥ずかしい思いをしました。
そのため、実態を知りたいと今回の旅行を実行したのです。

世界中、子供たちは、車椅子を差別したりしません。
日本でも、「おばちゃんどうしたの」とか、「何か困っているの?」とか、よく声をかけてくれます。
子供が車椅子に興味を示したとき、「駄目、失礼でしょ」とか、ぐいと子供の手を引っ張り、そそくさと車椅子から離れていくのではなく、「大変そうだね。何かお手伝いできるか聞いてみたら」と対応して欲しいのです。
(↑「へー、失礼じゃないんだー」、っていうのが率直な感想でした。
ちなみに自分は


赤子がベビーカーごと、ホームと電車の隙間に落ちそうになり


でも疲れ果てていてベビーカーを抑えることができず


周囲の人たちが悲鳴とともに支えてくれた


という経験があるので、日本も捨てたもんじゃないと思ってたりしています)



これを読んでくださった方々が、車椅子への理解を深めてくださり、車椅子使用者も、健常者と同じ楽しみが味わえる社会が、少しでも早く実現するようにと、願っています。

長々と、お付き合いくださいましてありがとうございました。

                        


個人名はたぶん、このブログでは出さないほうがいいんだと思います。が、もし、この方にご意見・励ましなどある方いらっしゃいましたらお伝えしていただきますので、どうぞコメントやメールにお書きくださいませ☆
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千歳で流れていた歌

タイガ<本日の写真>北海道では、教え子お勧めの味噌ラーメン屋さんにも行ってきました。



・・・というわけで、土曜遅く、北海道から戻ってまいりました。
すっごく急いで帰ってきたのに、赤子はすでにぐっすり眠っており。
感動の再会は寝おっぱいだったので特になんらイベントもなく。
そして睡眠不足の私はそのまま
1日18時間は寝る
という日曜日を過ごしたのでした orz

明けて月曜日の今。
突然冷え込んだせいなのか、また赤子が咳をしている夜です・・・
あぁもうお母さんは心配で心配で胃が痛くなります★


仕事のほうは。
国際学会が終わってひと段落した今、悩みは「結果が出ていない卒論生をどうするか」だったりするわけでございまして。
まぁどっちにしろ、
胃が痛いには変わりがない
ヽ( ´ー)ノ フッ


今年の四年生は、まぁこれがはっきりと、研究意識の高い学生と低い学生と分かれましてね。
高い学生は学術論文をすでに投稿したほどのレベルなんですが。

低い学生は自分で何を調べていいか分からない、というより
調べる気がないだろうお前 (-_-メ;)
っていうレベルなんですよね。


去年の私でしたら、意識の低い学生もビシバシと引っ張っていったわけですが。
今年はどーも手を抜いてしまったのは皆様ご存知の通りです。
とはいってもこのまま卒業させるわけには参りませんから、
本当に先が思いやられる
(w_−; ウゥ・・




なーんて暗い話ばかり書いていると胃が痛くなるので(本当に)、たまには明るい話題を探してみようと思います。

・・・でもなぁ。
・・・明るい話題ったってなぁ。
・・・本当にないんですよね。

そうだなぁ、強いて言えば、





学会中頭に流れていた曲は
赤いスイートピーだったってことくらいかな
( -ω-)y─┛~~~~~



赤子を朝9時に保育園に送り届けるんで、赤子の準備をするのが朝8時くらい。
ちょうどBSでNHKドラマやってるんですよね。。。



♪I will follow you- あかーごにー ついーていーきたーい♪
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赤子と離れて

081023_202002.jpg
いろいろご心配おかけしてすみません。
今の心境と現状なんですが。

こちらの写真だけで私がどこにいるか分かる方もいらっしゃるかも…



はい、北海道におります★

赤子の咳が気になるのに。
国際会議出席のため、二泊三日の出張です。


ノーベル賞受賞者とディスカッションさせていただいて、記念写真も取らせていただいたり。
懐かしい教え子と再会したり。
ビッグボスに、一介の研究室持ちから国際会議のオーガナイザーになるまでの心得を伺ったり。
すごく実りの多い学会なの…に。


二泊目の今。
赤子に会いたくて、眠れません…


私には。
仕事とプライベートを分ける器用さは、結局もてないみたいです。

今回、母になった目で懇親会を見た時。
私には、オーガナイザーになりたいとか、そういういわゆる野心がなく。
人が集まってくる政治力のある先生になりたい訳でもないんだなぁって、分かりました。

今の私は。
純粋に、今目の前にある湧き出てくる謎やアイディアを、私の研究室を選んでくれた学生さんと一緒に一歩一歩形にして。
振り返った時に、我が子に見せれたらいいと思う。

今あいたくて涙ぐんだりしてる気持ちとか、そういうのもひっくるめて仕事にぶつけて。
そしてでてきた、論文とかこのblogとかが、わたしが赤子と一緒に生きた証として、この世に残ったらいい。

多分、そういう気持ちの割り切り方…仕事も赤子への思いも私の人生で、分離はできないって割り切り方が。
私にとってはミスを少なくする近道な気が、今はしています。





そろそろもう一度、眠る努力します…皆様にいただいたコメントのおかげで、落ち込みからはだいぶ回復できたと思います。本当にありがとうございます。
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現状報告★

ケーキ<本日の写真>このケーキ・・・どこでいただいたか忘れちゃいました・・・最近本当に健忘症です★



なんだかいっぱいご心配おかけしてすみません(><)
いただいたコメントにお返事しきれていないのですが、とりあえず現状を報告させていただきます★

赤子は熱は下がり、今は咳だけです。
お薬は相変わらず飲んでおりますし、ホクマリンテープなる咳止めテープデビューも果たしました♪


今週明けて二日たち。
研究室のほうも、新しい形でスタートしています。

指導の時間が足りなくて悩んでいて。
多くの方からアドバイスを頂き(http://a-scientist.jugem.jp/?eid=654)。
とりあえずは、午前11時から午後3時のコアタイムの間、ゲームと漫画を禁止する方向にしました。

それから・・・
「このままでは、もう学生さんの面倒が見切れない」と悟った私は、新しく週報システムを導入しました。
昼間学生に向かい合う時間がないので、こうして夜中に指導できるよう、毎週報告をワード文書で送ってもらうことにしたのです。
これにより、「今どの学生に力を注ぐべきか」が明確になり、メールでは指導みきれない学生さんとのディスカッションを昼間に予定として突っ込むことで、多少は時間にゆとりができるようになりました。






週報システム導入の説得が大変だったけど
orz


まぁ必要性を・・・わかってもらえたと・・・思う・・・



新システム導入っていうのはどうしてもストレスがかかるものですが、そのストレスをものともせず毅然とした強さを見せリーダーシップをとるのが、今の私にはきついのです。。。
落ち込んでる間に、こちらもだいぶ落ちました汗。押してやってください↓
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仕事の覚悟

081009_192034_ed.jpg
<本日の写真>懇親会でのおつまみ。



…なんだか、一個前のエントリーからずいぶん時間がたった感覚があります。

坑生剤を飲み始めてから、我が子の状態はぐっと良くなりました。
まだ咳は辛そうですが、保育園にも預けられるようになり、お医者さんも「後は薬を飲み続ければ治るでしょう」と言っていただけました。


その間、大丈夫じゃなかったのは、むしろ私かもしれません。


研究を始めて約15年。
初めて、自分のミスで装置を壊してしまいました。


心が、本当に、実験に向いていない状態でした。
「今頃、赤子が咳で苦しんでるんじゃないか」と気になって、少しでも早く実験を終わらせたくて焦っていました。



装置を壊してしまって。
大勢の人に迷惑をかけて。



私には、ワーキングマザーに見合う能力はないんだと思ったり。
「半端な気持ちでできる仕事じゃないんだ」と目が覚めたり。
「これこそが急がば回れだよな」と冷静に分析したり。

今はとりあえず、目の前の仕事を全力でこなす事で、あえて何も考えないようにしていますが。
今まで実験ミスをしたことがなかった自分には、あの集中力のなさに反省することしきりで。

…もし今の状態で、さらにミスが続いたり、研究室がうまくまわらなくなったら。
またあんな風に集中できなくなったなら。

自分の身の振り方も考えないといけないなと。
思っています。





私には、科学者としてのメンタル的な能力が足りないようです。鍛えて向上すれば良いですが、向上しなかったら…って今考えると落ち込むので、仕事に戻ります。
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